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Taylor’s theorem
4.3.1 Derivatives of higher orders
が微分可能なとき,一次導関数が定義できる.さらにが微分可能なとき,二次導関数が定義できる.これを続けていけばn微分可能である限りn次導関数が定義できて,それをと書く.
4.3.2 Taylor’s theorem (テイラー展開)
平均値の定理の拡張としてテイラー展開を考えることができる.
の定義域の中の点の近くで,をによって近似する.
が中間値の定理により成立するが,をとすると,誤差が生じる.この誤差をより高次な微分係数を使って近似していく.
Definition 4.3.1
n回微分可能ながの近くで定義されているとき,n次テイラー多項式を
と定める.
このとき,テイラー多項式の次導関数(今後,次導関数を次微分とも呼ぶことにする)は
であって,とすると,.
Theorem 4.3.2 (Taylor)
がn次までの導関数が連続で,はで定義されているとする.
がを選ぶたびにを選べば成立する.
をラグランジュの剰余項という.
proof.
を満たすを見つける.
とするとだから,のとき
が成り立つので,平均値の定理よりがあって,が成立する.にも平均値の定理を適用して,からがあって,が成立する.これを繰り返して,となるがある.
とすると,が回微分すると0になるから,
とすれば,が成立する.
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