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2017年5月29日月曜日

Basic Analysis (Jiri Lebl) 九日目 中間値の定理

CC BY-NC-SA 3.0

3.3 Min-max and intermediate value theorem

3.3.1 Min-max theorem

Lemma 3.3.1

f:[a,b]Rが連続なら,有界
proof.

fが非有界であると仮定すると,{xn}[a,b]で, f(xn)nをみたす列{xn}が存在する.
{xn}は有界な列だから,Bolzano-Weierstrassの定理より収束する部分列{xni}がある.x=limxniとするとx[a,b]であるがlim|f(xni)|lim|f(xi)|limn=で,連続性から|f(x)|=.これはfのrangeが実数であることに反する.

Definition

f:SRcで最小値を取るxS  f(x)f(c)
f:SRcで最大値を取るxS  f(x)f(c)
このようなcSがあるとき,fはそれぞれ最小値,最大値を持つ という.

Theorem 3.3.2 (Minimum-maximum theorem)

f:[a,b]Rが連続であるとき,fは最大値,最小値を両方持つ.
proof.

最大値を持つことを示す.
Lemma 3.3.1よりf([a,b])は有界だから,M=supf([a,b])が存在する.M=limf(xn)である{xn}[a,b]がある(f(xn)M<f(xn)+1/nをみたす{xn}が存在する).
Bolzano-Weierstrassの定理よりx:=lim{xni}[a,b]である部分列がある.
fの連続性より,f(x)=limf(xni)=M. x[a,b]より,maxf([a,b])=M=f(x).最小値の存在も同様に示せる.

Example 3.3.5

f(x)=1/x,S=(0,1)は,x0につれてに発散し,x1につれて1に近づくがxf(x)<1.このように定義域が閉区間(正確にはコンパクト集合)であることが重要.

Example 3.3.6

連続性も重要.S=[0,1],f(x)={1/x  (x(0,1])0  (x=0)としても,x=0で非連続なので最大値は存在しない.

3.3.2 Bolzano’s intermediate value theorem (中間値の定理)

Lemma 3.3.7

f:[a,b]Rは連続で, f(a)<0,f(b)>0とすると, f(c)=0である点c(a,b)が存在する.

proof.

{an},{bn}を帰納的に定義する.
(i) a1=a,b1=b
(ii) f(an+bn2)0an+1:=an,bn+1=an+bn2>
(iii)f(an+bn2)0an+1:=an+bn2,bn+1=bn
ともに有界列だから,それぞれの上限,下限をc,dとする.bn+1an+1=bnan20だからd=c.また,単調性からliman=limbn=c.ここで,構成よりf(an)0,f(bn)0が常に成立している.よってlimf(an)0,limf(bn)0.連続性から0limf(bn)=f(c)limf(an)0f(c)=0が成立.

Theorem 3.3.8 (Bolzano’s intermediate value theorem)

f:[a,b]Rは連続で, f(a)<y<f(b)あるいはf(b)<y<f(a)ならf(c)=yなるc(a,b)が存在する.
proof.

lemma 3.3.7より明らか

3.3 Exercises

3.3.12

f:RRは連続で,xf(x)x+1が任意のxRで成り立つとする.f(R)={f(x)|xR}を求めよ.

cRがかならずf(R)の元であることを示す.f(x)=cなるxが存在しないと仮定して矛盾を導く.
中間値の定理の対偶より,このときf(a)<c<f(b)あるいはf(a)>c>f(b)なるa,bは存在しない.いっぽう題意より
f(c2)c1f(c1)cf(c)c+1f(c+1)f(c2)c1<c<c+1f(c+1)f(c2)<c<f(c+1)
これは矛盾.よってR=f(R)

3.3.13

f:RRは連続でf|Zが有界ならfも有界であるか.証明するか反例を与えよ.

反例 f(x)=xsin(πx)とすれば,任意のzZf(z)=0からf|Zは有界.で,連続関数の合成だから連続.またceil(x)=x以上である最小の整数とすると,どのようなM>0にも|f(ceilM+1/2)|Mから,fRで上に非有界.下に非有界なことも同様に示せて,よって反例がつくれた.

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