Lecture 16. Characteristic Functions
1. Equivalence of the Tree Definitions of the Multivariate Normal Distribution
1.1 The definitions
Lec.15の定義を再掲する.
Definition 16-1
がnondegenerate (multivariate) normal distributionをもつ
と,joint PDFが書ける.ここでは実ベクトルで,はpositive definateである.
Definition 16-2
が(multivariate) normal distributionをもつ
と,行列と実ベクトル,各要素がに従う確率ベクトルで書ける.
Definition 16-3
が(multivariate) normal distributionをもつ
任意の実ベクトルについて,がnormalである.
これらの定義が同値であることを証明する.
2. Proof of Equivalence
Lec.15で, def 16-2であればdef 16-3が成立することを学んだ.
Theorem 15-1(再掲)
def 16-2の意味でがmultivariate normalで,とすると
(d) であるとき,によってdef 16-1の意味でもnondegenerate multivariate normalである.
proof.
と仮定する. でが存在するとき,Lec.10 2-1から
と書ける.でi.i.d.だから
で,したがって
そこで,
Theorem 16-1
(a) がdef 16-1を満たすとき, def 16-2も満たす
(b) がdef 16-3を満たすとき, def 16-2も満たす と示せば良い
proof.
(a)
仮定のもとで,はpositive definateなので,となるsymmetricながあって(Spectral Decomposition), から, は可逆. とすると,で,さらに
したがってたちはdef 16-1の意味でnormalでかつcovariance matrixが単位行列だからindependentである.
(b)
仮定のもとで,として,これは対称行列だから
3. Whitening of a Sequence of Normal Random Variables
がmultivariate normal vectorとして,基底変換によってをつくるとき,様々な作り方が考えられるが,
とすることが出来る.ただし
(a) はそれぞれ, をもとにから得られる新しい情報と考えることができる.たちをinnovationsという.
(b) conditional expectationは線形写像だから,はの線形写像と考えることが出来る. 下三角行列を使ってと書ける.これはがによって決定されるということであって,これをからへの変換はcausalであるという.また,もまた下三角行列だから,causally invertibleという.この関係をwhitening filterと呼ぶことが有る.
(c) たちはそれぞれ独立で,これはから言える. またここからとはuncorrelatedであることが言えて,さらにともuncorrrelated.normalだからuncorrelated => independent. varianceが0でなければ,varianceが1となるように出来る.
(d) のcovariance matrix は対角行列で,. をと,下三角行列と上三角行列に分解することをCholesky factorizationという.
4. Introduction to Characteristic Functions
moment generating function をすでに定義したが,のような場合には意味を持たない(Cauchy distributionを思い出せ). そこでを複素数と考えて,
と定める. がPDF をもつcontinuous random variableとすると,
が成立する.はcomplex-value random variableであるが,三角関数での表示を思い出せば
として計算できる.さらに
(a) が任意のに成立するから,は必ず定義されて,しかもである.
(b) moment generating fucntionの主要な性質はcharacteristic functionと共通する.
Theorem 16-2
(a) とすると,
(b) がindependentなら
(c) がindependentで,が確率でに等しく,確率でに等しいとき,
(c) Inversion theorem 同じcharacteristic functionをもつrandom variableがあるとき,分布も同じ
(d) がmultivariateなときでcharacteristic functionを定めて,(c)はこれでも成立
(e) がcontinuous でPDFがとすると,
がが微分可能な点で成立する.
(f) dominated convergence theoremを,定数関数1に支配される複素数の実部と仮部にそれぞれ使って,
がなら,任意のに
(g) ならば