2017年8月5日土曜日

MIT OCW, Fundamentals of Probability 16日目 特性関数

Lecture 16. Characteristic Functions

1. Equivalence of the Tree Definitions of the Multivariate Normal Distribution

1.1 The definitions

Lec.15の定義を再掲する.

Definition 16-1

nondegenerate (multivariate) normal distributionをもつ


と,joint PDFが書ける.ここでは実ベクトルで,はpositive definateである.

Definition 16-2

(multivariate) normal distributionをもつ


と,行列と実ベクトル,各要素がに従う確率ベクトルで書ける.

Definition 16-3

(multivariate) normal distributionをもつ
任意の実ベクトルについて,がnormalである.

これらの定義が同値であることを証明する.

2. Proof of Equivalence

Lec.15で, def 16-2であればdef 16-3が成立することを学んだ.

Theorem 15-1(再掲)

def 16-2の意味でがmultivariate normalで,とすると
(d) であるとき,によってdef 16-1の意味でもnondegenerate multivariate normalである.

proof.

と仮定する. が存在するとき,Lec.10 2-1から

と書ける.でi.i.d.だから

で,したがって

そこで,

Theorem 16-1

(a) がdef 16-1を満たすとき, def 16-2も満たす
(b) がdef 16-3を満たすとき, def 16-2も満たす と示せば良い

proof.

(a)
仮定のもとで,はpositive definateなので,となるsymmetricながあって(Spectral Decomposition), から, は可逆. とすると,で,さらに

したがってたちはdef 16-1の意味でnormalでかつcovariance matrixが単位行列だからindependentである.
(b)
仮定のもとで,として,これは対称行列だから

3. Whitening of a Sequence of Normal Random Variables

がmultivariate normal vectorとして,基底変換によってをつくるとき,様々な作り方が考えられるが,

とすることが出来る.ただし
(a) はそれぞれ, をもとにから得られる新しい情報と考えることができる.たちをinnovationsという.
(b) conditional expectationは線形写像だから,の線形写像と考えることが出来る. 下三角行列を使ってと書ける.これはによって決定されるということであって,これをからへの変換はcausalであるという.また,もまた下三角行列だから,causally invertibleという.この関係をwhitening filterと呼ぶことが有る.
(c) たちはそれぞれ独立で,これはから言える. またここからはuncorrelatedであることが言えて,さらにともuncorrrelated.normalだからuncorrelated => independent. varianceが0でなければ,varianceが1となるように出来る.
(d) のcovariance matrix は対角行列で,. と,下三角行列と上三角行列に分解することをCholesky factorizationという.

4. Introduction to Characteristic Functions

moment generating function をすでに定義したが,のような場合には意味を持たない(Cauchy distributionを思い出せ). そこでを複素数と考えて,

と定める. がPDF をもつcontinuous random variableとすると,

が成立する.はcomplex-value random variableであるが,三角関数での表示を思い出せば

として計算できる.さらに
(a) が任意のに成立するから,は必ず定義されて,しかもである.
(b) moment generating fucntionの主要な性質はcharacteristic functionと共通する.

Theorem 16-2

(a) とすると,
(b) がindependentなら
(c) がindependentで,が確率に等しく,確率に等しいとき,

(c) Inversion theorem 同じcharacteristic functionをもつrandom variableがあるとき,分布も同じ
(d) がmultivariateなときでcharacteristic functionを定めて,(c)はこれでも成立
(e) がcontinuous でPDFがとすると,

が微分可能な点で成立する.
(f) dominated convergence theoremを,定数関数1に支配される複素数の実部と仮部にそれぞれ使って,
がなら,任意の

(g) ならば

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