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2017年6月1日木曜日

Linear Algebra (D. Cherney et al.) 4日目

CC BY-NC-SA 3.0

Chapter 5. Vector Spaces (ベクトル空間)

ベクトル空間は,加算とスカラー倍に閉じた集合のこと.

Definition. Vector space

2つの演算+,が定義された集合VRをスカラーとしてベクトル空間である
u,v,wV,c,d,Rとすると,以下のすべてが同時に成立
(+i) (Additive Closure) u+vV
(+ii) (Additive Commutativity) u+v=v+u
(+iii) (Additive Associativity) (u+v)+w=u+(v+w)
(+iv) (Zero) u+0V=uがすべてのuに成り立つような特別な元0Vがある(零元という)
(+v) (Additive Inverse) すべてのuVに, u+v=0Vとなるようなvがある.vuとも書く.
( i) (Multiplicative Closure) cvV
( ii) (Distributivity) (c+d)v=c˙v+d˙v
( iii) (Distributivity) c(u+v)=cu+cv
( iv) (Associativity) (cd)v=c(dv)
( v) (Unity) 1v=v for all vV

代数学でいう体(field)との違いは,スカラーを別の(同じでもいいが)集合から持ってくること.

5.1 Examples of Vector Spaces

Example 58

RN={f|f:NR}
(f1+f2)(n)=f1(n)+f2(n),(cf)(n)=c(f(n))とすれば,たしかにベクトル空間となっている.
この空間のそれぞれの元は実数列と考えることができる.

Example 59

RR={f|f:RR}
58と同様にベクトル空間である.

Example 61

{f:RR|ddxfが存在する}
もまた58の演算によってベクトル空間となる.

Example 62 (Solution set to a homogeneous linear equation)

M=(111 222 333)とすると,Mx=0の解は{c1(110)+c2(101)|c1,c2R}
この解空間もまたベクトル空間である.R3の部分集合だから,部分空間とも呼ぶ.

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