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2.6.4 Multiplication of series
級数どうしの掛け算は,少なくとも一方が絶対収束すると議論ができる.
Theorem 2.6.5 (Merten’s theorem)
∑n≥0an,∑n≥0bnがそれぞれA,Bに収束するとする.少なくとも一方が絶対収束するとき,
cn=a0bn+a1bn−1+⋯+anb0=n∑j=0ajbn−j
とすると, ∑n≥0cnはABに収束する.この級数∑n≥0cnを∑an,∑bnのコーシー積(Cauchy product)という.
proof.
略
2.6.5 Power series (べき級数)
x0∈Rにおけるべき級数とは,
∑n≥0an(x−x0)n
の形をしたxの関数で,x≠x0の少なくともひとつの(実際には収束するなら無限個の)点で収束するとき,べき級数は収束するという.x≠x0のすべての点で発散するとき,べき級数は発散するという.
Example 2.6.7 (Exponential)
∑n≥01n!xn
は, [xn/n!]/[xn+1/(n+1)!]=x/(n+1)→0より,ダランベルの収束判定を使って,このべき級数はすべてのxで収束する.これはexに等しい.
Proposition 2.6.10 (収束半径)
べき級数∑an(x−x0)nには,|x|<ρならば収束, |x|>ρなら発散するようなρ>0がある.このρを収束半径という.べき級数が発散するときにはρ=0, 常に収束するときにはρ=∞とする.
proof. (本の証明がややこしいので”Understanding Analysis”, Abbottを参考にした)
あるpで∑ab(x−x0)nが収束するとき,|x−x0|<|p−x0|なるすべてのxでべき級数が絶対収束(⇒収束)することを示す.∑an(p−x0)nが収束するから,|an(p−x0)n|≤MがすべてのnになりたつMがある.|x−x0|<|p−x0|とすると,
|an(x−x0)n|=|an||p−x0|n|x−x0p−x0|n≤M|x−x0p−x0|n→0
∑M|(x−x0)/(p−x0)| はr=|(x−x0)/(p−x0)|<1の幾何級数で,収束する.よってこのxに∑an(x−x0)nが絶対収束すことが示せた.
さらに,
R=lim sup
とする. ならで,級数はすべてので収束し,ならですべてのに発散する. とすると, で級数は絶対収束し, またなら級数は発散する.とすると,命題が示せた.
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