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Cauchy principal value (Cauchyの主値)
∫1−11/xのような,普通には広義積分が収束しない場合にも与えられることがある値.
Definition
f:[a,b]→Rについて,a<c<bなる任意のcと任意のϵ>0に,fが[a,c−ϵ],[c+ϵ,b]でリーマン可積分であるとき,
p.v.∫baf:=limϵ→0+0(∫c−ϵaf+∫bc+ϵf)
が収束するとき,これをCauchyの主値という.
Exercise 5.5.13
(a) p.v.∫1−11/xdxを計算せよ
(b) limϵ→0+0(∫−ϵ−11/xdx+∫12ϵ1/xdx)が,(a)と異なることを示せ.
(c) f∈R[a,b]ならば,∫baf=p.v.∫bafを示せ
(d) c∈[a,b]を特異点に持ち,p.v. ∫bafが存在するが,∫caf,∫bcfが存在しないようなfを見つけろ
(e) f:[−1,1]が連続とする.p.v.∫1−1f(x)/xdxが存在することを示せ
答案.
(a)limϵ→0+0(∫−ϵ−11/x+∫1ϵ1/x)=limϵ→0+0[log(|−ϵ|)−log(ϵ)]=limϵ→0+00=0
(b)
limϵ→0+0(∫−ϵ−11/x+∫12ϵ1/x)=limϵ→0+0[log(|−ϵ|)−log(2ϵ)]=limϵ→0+0log12=−log2
確かに(a)で得られた値と異なっている.
(c)
特異点cとして,任意のϵ>0に[a,c−ϵ],[c−ϵ,c+ϵ],[c+ϵ,b]においてfは可積分で,
∫baf=(∫c−ϵa+∫c+ϵc−ϵ+∫bc+ϵ)f
が常に成立するから.定積分と主値積分は等しい.
(d)
(a)で与えられた∫1−11/xが求める条件を満たしている.
(e)
特異点は明らかに0のみ.またx≠0で連続だから,任意のϵ>0に,fが[−1,−ϵ],[ϵ,1]でリーマン可積分である.微積分の基本定理(Second form)より,F1=∫x−1f,F2=∫xϵfがあって,fはx≠0で連続だからF′1(x)=f(x)/x (−1≤x≤−ϵ),F′2(x)=f(x)/x (ϵ≤x≤1)
limϵ→0(F1(−ϵ)+F2(ϵ)) が存在することを言えば良い.
F′1(−ϵ)=lim[f(−ϵ−h)−ϵ−h−f(−ϵ)−ϵ]/−h
F′2(ϵ)=lim[f(ϵ+h)ϵ+h−f(ϵ)ϵ]/h
ビーンもうダメ
Exercise 5.5.14
f,g:R→Rは連続で,ある[a,b]があって[a,b]以外の点gはで常に0の値を取る.
(a)
(g∗f)(x)=∫∞−∞f(t)g(x−t)dt
はx∈Rで定義されていることを示せ.
(b)
∫∞−∞|f|<∞ならば,
limx→−∞(g∗f)(x)=0, limx→∞(g∗f)(x)=0
を示せ.
答案.
(a)
t∉[a+x,b+x]ならばf(t)g(x−t)=0だから,積分区間を[a+x,b+x]とそれ以下,それ以上の3つに区切れば,常に[a+x,b+x]以外の区間での積分は0となり,∫∞−∞f(t)g(x−t)dt=∫b+xa+xf(t)g(x−t)dt
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