David Gamarnik, and John Tsitsiklis. 6.436J Fundamentals of Probability. Fall 2008. Massachusetts Institute of Technology: MIT OpenCourseWare, https://ocw.mit.edu. License: Creative Commons BY-NC-SA.
Lecture 13 Product Measure and Fubini’s Theorem
1. Product Measure
と2つのprobability spaceを考える.ふたつのprobability spaceで独立にexperimentを行うとき,”joint experiment”とでも言うものを考え,それに対して新たなprobability spaceを与える.
1.1, 1.2, 1.3 The Sample Space, -Field and Measure of the Joint Experiment
明らかに新たなsample spaceは.
であれば,新しいprobability spaceでもという確率が知りたいので,新しい-fieldを以下のように定義する.
Definition 13-1
は上の-fieldである.はデカルト積ではない.
さらに,上のprobability measureを定義する.独立性を仮定しているから,
が成り立たなければならない.
Theorem 13-1 (証明略)
を満たすは唯一つ存在する.このをとも書き,とのproduct measureと呼ぶ.
1.4 Beyond Probability Measures
の可算個の分割で,そのすべての分割にmeasure が有限であるようにできるとき,は-finiteという.たちが-finiteであるとき,Theorem 13-1は成立する.
1.5 The Product Measure on
を2つ考えて節1のように新しいmeasure space
を定義できる.ただしはLebesgue measureとする.は2次元Lebesgue measureという.
ところではの開集合全体から導からる-fieldとして定義しても同じことである.
2. Fubini’s Theorem
Lebesgue積分の順序交換ができる条件を論じる.Lebesgue積分の勉強をしたいわけではないので結論だけ見る.はmeasurableとする.これは任意のにという条件に同値.
わかりやす measurable functionの例に
(a) 連続なはmeasurable
(b) measurable setのindicator functionはmeasurable
(c) measurable functionたちの加減乗算と極限操作はmeasurable
Theorem 13-2
は非負かつmeasurableで,はこの上のproduct measureとする.このとき
(a) はの関数としてmeasurable
(b) はの関数としてmeasurable
(c) はの関数としてmeasurable
(d) はの関数としてmeasurable
(e)
Theorem 13-2はが非負であると仮定していて,積分がであることを禁じていない.関数がintegrableとは,積分が未満の実数に確定することであった.関数の絶対値の二重積分がintegrableであるとき,順序交換できるというのがTheorem 13-3の主張である.
Theorem 13-3
がemasurableで,かつ
であるとする.このとき(a) にはの関数としてintegrable
(b) にはの関数としてintegrable
(c) となるが存在する.
(d) となるが存在する.
(e)
4. An Application
基本的な確率論の定理をFubini’s Theoremを使って証明する.
を非負なrandom variableとする.このとき
を示す.
proof.
とする.このとき
Fubini’s theoremを適用して
というのはを固定してをの関数と考えているので,
よって
以上より
(Fubini’s theoremが使える条件をみたしているかの判定は略した)
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