Ioana A. Cosma and Ludger Evers, Markov Chains and Monte Carlo Methods
http://users.aims.ac.za/~ioana/notes.pdf
CC-by-nc-sa 2.5
http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/2.5/za/legalcode
Gibbs samplerが終わったし後は流れで
Chapger 5. The Metropolis-Hastings algorithms
Gibbs samplerを使うにはfull conditionalsから効率よくサンプリングできなければならなかった. また,に強い相関が有るとき,収束が遅くなるという欠陥が有る. これを克服するのがMetropolis-Hastings法である. rejection samplingのように,新しいをによって決まる局地的な分布に従って受理または棄却し,得られたをあるMarkov chainのpathと考える.
Algorithm 5.1 (Metropolis-Hastings)
を初期値として,に
1. をとる.
2.
を計算する.
3. 確率でとし,そうでなければとする.
Lemma 5.2
Metroplis-Hastingsのtransition kernelは
ここではDirac-mass とする.
Proposition 5.3
Metropolis-Hastingsはdetailed balance
をみたす.したがっては生成されるMarkov chainのstationary distributionであり,しかもMarkov chainはreversibleである.
さらに,chainがirreducibleかつaperiodicならばMarkov chainは任意のinitial distributionでstationary distributionに収束する.
Theorem 5.5 (Ergodic theorem)
Metropolis-Hastingsによって生成されるMarkov chainがirreducibleであるとき,可測なに
が任意の初期値に成立する.
5.3 The random walk Metropolis algorithm
Metropolis-Hastingsの特別な場合に,random walk Metropolisがある. Metropolis-Hastingsにおける提案分布を,に変えた場合である. ただしは対称性をもつ分布とする(i.e. ). このとき,が対称性より言えるから,
つまり
#### Algorithm 5.2 (Random walk Metropolis)
を初期値として,以下をに繰り返す
1. をとって,
2.
3. 確率でとし,そうでなければとする.
Example 5.2 (Bayesian probit model)
帝王切開による出産の際の感染の有無の調査(table 1)
人の患者のうちの感染数を推測する.
を仮定する.
ただし, はのCDFとする.
のprior distributionにはを使う. のposterior densityは
random walk Metropolis を使ってこのposterior からサンプリングを行う. 初期値を適当に決めて,で
1. を計算する
2. を計算する
3. 確率で, そうでなければとする.を繰り返す. とする.
table 5.2 とfig. 5.3が50000サンプルを取ったときの一つの結果である. ただし最初の10000サンプルは排除している.
5.4 Choosing the proposal distribution
Metropolis-Hastingsの効率はproposal distribution の選び方に強く依存している. はから離れたところに山をもっているのが望ましいし,またが大きいことが望ましい. この二つは相反する要求である.
経験的に,1か2次元のモデルでは受理率は1/2程度がよく,3次元以上のモデルでは1/4程度が良いと知られている.
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